「健康グッズで骨盤をダメにしていませんか?」〜女性や出産後のお悩みの「骨盤矯正」に大切なこと②〜
女性のお悩みで多く、女性にとって大切な骨盤。
前回のブログ
「女性や出産後のお悩みの「骨盤矯正」に大切なこと【構造編】①」
の2回目。
今回は、
「骨盤の健康グッズは本当にいいのか?!」
いくつかの商品を取り上げ、
からだの生理学的、
からだの構造学的な観点から検証解剖し、
骨盤について
より理解を深めていただければと
思っています。
前回のブログでお話はしました、
「骨盤の緩み」
「骨盤が開いている」
ということはどういうことか?
についてはこちらをご覧ください。
まずは、「座るもの」
骨盤にとって、
一番影響を受けやすい姿勢が、
座っている時です。
この座っている時を、
いかによくできるかどうかが、
骨盤お開きを大きく左右します。
座り方が悪ければ、
逆に骨盤を開かせることにつながります。
①座るだけで骨盤キュッとクッション
一つ目は、
真ん中に穴の空いたクッション。
これで、「骨盤を矯正する」
という謳い文句ですが、
これは、真ん中の穴が空いている。
この利点は、
お産の時に会陰切開された方が産後に痛みなく座れる。
ということにあります。
しかし、「骨盤を締める」という観点から見れば、
お尻に接地する面積が少ないため、
骨盤に強い力が加わり、
骨盤にとっては開きやすい力が加わり、逆によくありません。
また、床に置いて座ることは、
骨盤がまっすぐ立ちにくくなるため、
椅子での利用のほうが、
骨盤は開きにくくなります。
そこを、この商品は後ろ側が高くし、
背筋が伸びやすく、骨盤が起きて、
骨盤が開きにくくなる。ということもウリにしています。
もちろん、背中が曲がったり、
骨盤が寝たような姿勢は骨盤にとって致命的ですが、
逆に絵のように骨盤が前傾になると、
骨盤周りの筋肉は使われず
弱くなりやすいこと。
そして、腰骨の所の椎間板にとっては、
この前傾が負担になり、
椎間板ヘルニアになりやすい姿勢になります。
この商品は、
会陰切開後の痛みを軽減する用に使われるのであれば、
メリットは少しあると思いますが、
前傾しているため、
腰にはあまりよくなく、
会陰切開の対策用としても、
普通の円座のほうがまだいいですね。
〜point〜
・穴が空いていることは、産後の会陰切開にはいい
・穴が空いていると、お尻の面積が少くなりと骨盤は開きやすくなる。
・床に座ると骨盤が後傾し、骨盤は開きやすくなるため、椅子を利用を多くすること
・前傾していると骨盤は立ちやすくなるが、筋肉が弱まり、椎間板に負担がかかるため、後傾、前傾姿勢ではなく、中間が理想。
骨盤底筋エクササイズクッション キュットブル
こちらの商品は、振動で、骨盤底筋を鍛える。
というもの。
骨盤の開いている状態は、
骨盤周りの筋肉は弱まっています。
しかし、それよりも大切なことは、
骨盤の骨と骨を繋げている
関節の靭帯が緩んでいることが問題です。
下の図の白っぽいところが、
骨と骨を繋いでいる靭帯。
そして、この靭帯。
実は、振動に弱いのです。
振動を繰り返し受けていると、
この靭帯はどんどん緩んでしまうので、
結果的に骨盤はより開いてしまいます。
特に、車の振動。
タクシーの運転手。
トラックの運転手の方々の
骨盤や腰はその振動でとても痛められています。
また、振動で骨盤底筋が鍛えられるというのも、
ちょっと乱暴な気がします。
骨盤底筋が弱くなっていても、
その原因は様々。
内臓下垂から来ていたり、
姿勢から来ていたり、
その人その人で違うので、
これで骨盤底筋が改善するというのは、
よくわかりませんね。
骨盤底筋はとても大切ですが、
骨盤にとっては、
大腰筋や大臀筋のほうがもっと大切です。
(前回のブログでお話してます。→こちら)
広島大学共同開発ということですが、
大学という名前が入っていれば、
いいもの。とは限らないようです。
ビーズクッション
一時期流行りましたね。
これは、
リラックスできますが、
骨盤が寝て(後傾)
まさに、骨盤をダメにするものですね。
骨盤だけでなく、
ヘルニアも発症しやすいですね。
まだ、骨盤の商品はたくさんあるので、
続きは次回にしますね。
そして、どういう座り方が、
骨盤にいいのか?も
またお話ししたいと思います。
このように、商品の解説をすることで、
みなさんの、体や骨盤を深く理解ですることに繋がると嬉しく思います。
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